【初級編】スイッチモード電力コンバータのループ補償
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25 NOV 2019
最近の便利な設計ツールによって、自身で設計を行うことは少なくなっていますが、使用する部品のばらつきなどから、設計ツールの値通りに作っているにも関わらず安定性が確保できないとか、希望の応答特性が得られないので更なるチューニングを行いたい場合などがあり、補償を行うにはある程度の知識が必要です。このトレーニング・シリーズでは 2 回に分けて、補償を行うのに必要な知識が得られるよう解説します。</p><p>初級編では、なぜ電源回路には複雑な位相補償が必要なのかを解説し、ステップバイステップのプロセスで電力コンバータを補償するための手順を説明します。補償の理論とその必要性を説明し、いくつかのパワー・ステージを取り上げ、電力コンバータを補償するためにType-IとType-IIの位相補償回路の極とゼロを配置する場所を決定する方法を示します。標準的なエラー・アンプとトランスコンダクタンス・アンプでの例を示し、それぞれが制御ループに与える影響を確認します。電流モードにおけるサブハーモニックス発振の原因と補償方法、そして電源の応答速度による過渡応答時のアンダーシュートの発生量について解説します。